東国原氏の「鳥越攻撃」が止まらない 「私怨」批判にも、本人は「公正・中立」【都知事選2016】

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   元宮崎県知事の東国原英夫氏による「鳥越攻撃」が止まらない。東京都知事選(2016年7月31日)に立候補している鳥越俊太郎氏に対し、ツイッターや出演番組などで再三にわたって「猛批判」を浴びせているのだ。

   東国原氏は14日のツイッターで、鳥越氏から「貴方は宮崎で終わった」と暴言を吐かれたとして、「言われた側は忘れないものだ」と怒りをにじませていた。そのため、一連の東国原氏の発言をめぐっては、「私的な恨み言のような気がする」と疑う声もネット上に出ている。

  • 東国原氏の「鳥越徹底攻撃」に私怨疑惑が浮上(07年12月撮影)
    東国原氏の「鳥越徹底攻撃」に私怨疑惑が浮上(07年12月撮影)
  • 東国原氏の「鳥越徹底攻撃」に私怨疑惑が浮上(07年12月撮影)

別の「女性問題」もにおわす

   東国原氏は、2016年7月22日に更新したツイッターで、週刊文春(7月28日号)が「女子大生淫行疑惑」との見出しで報じた鳥越氏の女性問題にも言及。今回の報道とは別の女性スキャンダルの噂を「聞いている」とも明かした。

   東国原氏は8日放送の情報番組「バイキング」に出演した際、「噂なんですが」と前置きしつつも、鳥越氏が出馬の「準備をしている」と受け取れる発言をしていた。この段階では、都知事候補として鳥越氏の名前はほとんど出ていなかったが、参院選の投開票が終わった後、鳥越氏が出馬の決意を固め、12日に正式表明した。

   22日のツイッターでは、「バイキング」(8日放送)の番組中に「後ろの席にいた高木美保氏が僕に『鳥越氏は女性スキャンダルがあるので出れないのでは?』と小声で言った」という裏話を披露。これに東国原氏は、「勿論、その噂は聞いている」と返したと記している。

   さらに、

「僕が聞いている女性スキャンダルは、今回の『文春』の記事とは違う内容である」

とし、鳥越氏がほかにも「女性問題」を抱えているとの噂をにおわせたり、「『文春』や他の週刊誌も知っているのかも」とも綴ったりと、徹底した鳥越攻撃になっている。

   22日の東国原氏の「鳥越攻撃」は、女性問題だけでは終わらなかった。同日放送の「バイキング」に出演した際には、鳥越氏の「街頭演説の少なさ」を批判。まず、鳥越陣営に近しい人間から聞いた話として、「正直に言います...、街頭演説させないらしいです」と発言した。その上で、

「体力的な問題もあるし、街頭では喋れないらしいですね。『喋るの下手』みたいですよ、これは選対本部で本人から聞いたんですけど」

と鳥越氏の弱みをあけすけに指摘した。

「私的な恨み言のような気がする」

   さらに「バイキング」(22日放送)では、鳥越氏が7月18日に巣鴨で行った街頭演説をめぐり、鳥越氏本人がマイクを握った30~40秒ほどと短かったことを指摘し、「あんなん、ありえないですよ!」「候補者ですよ!前代未聞ですよ!」などと身を乗り出す勢いで声を荒げる場面もあった。

   一連の東国原氏の発言について、ツイッターやネット掲示板には、

「鳥越から何か侮辱的な言葉を吐かれたらしいじゃない。その私怨もあるんじゃない?」
「私的な恨み言のような気がする」
「(鳥越氏が)よっぽど嫌いなんだねえ」

などと「個人的な感情に基づく批判なのでは」と疑う書き込みが目立った。

   こうした「私怨説」が浮上した背景には、東国原氏が14日にツイッターへ投稿した「鳥越氏とのエピソード」がある。それは、以下のような投稿だ。

「数ヶ月前、関テレ『胸いっぱい』で、鳥越氏に『貴方は、宮崎で終わった』と言われた。『貴方に、僕の人生の何が分かるのか』『貴方こそ、とっくに終わっている』とよっぽど言ってやろうかなと思ったが、止めた。言われた側は忘れないものだ」

小池氏、増田氏の批判もしてはいるが...

   実際、東国原氏は14日のツイートの後も、19日に「30秒の街頭演説なんて、有権者を馬鹿にし過ぎ。最初からするな」、「何回も選挙カー周りをさせ、街頭や桃太郎をさせてみればいい。ヨロヨロなのが証明できる」と投稿するなど鳥越氏批判を繰り返している。

   小池百合子氏や増田寛也氏など、ほかの主要候補者に対する批判もあるが、投稿数は鳥越氏に比べると少ない。こうした「徹底攻撃ぶり」も、東国原氏の「私怨説」を裏付ける要因の一つになっているようだ。

   なお、東国原氏は22日の「バイキング」の放送終了後に更新したツイッターで、再び鳥越氏に言及している。フォロワーから寄せられた「鳥越さんだけは、都知事にしてはいけないって言って欲しかった」とのリプライ(返答)を引用する形で、

「それが、言えないんですよ~。公平性・中立性確保の観点ですって」

とツイート。あくまで「公平・中立」な発言をしているとの認識を強調している。

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