国民生活センターは、「水素を発生するという入浴剤」によって火傷するという報告が寄せられたとして2016年7月21日に注意を呼びかけた。
7歳の女児が、水素を発生するというパック型の入浴剤を浴槽内の湯に落とし慌てて手ですくい上げたところ、第II度の熱傷(浅達性、手掌、手背、手指の1%)を負ったという。同センターが市販の水素を発生するという発熱を伴うパック型の入浴剤6銘柄を調査したところ、全ての銘柄で、湯につけるとすぐに入浴剤の表面が90度程度の高温になり、その状態が長いものでは約3分間持続した。
水素を発生するという入浴剤による危害・危険情報は、2011年度から2016年5月末の5年間で、皮膚障害が3件、熱傷が2件、擦過傷・挫傷・打撲傷が1件、呼吸器障害が1件あった。また、入浴剤を廃棄するときに発熱と発煙があり、危険を感じたというものも1件あった。同センターでは水素を発生するパック型入浴剤は湯に入れた直後に直接触れないようにし、しばらく取り出さないようにして欲しいと呼びかけている。