抗生物質が効かない「スーパー耐性菌」 愛知の病院で11人から検出

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   公立陶生病院(愛知県瀬戸市)は2016年7月19日、有効な抗生物質が存在しない「スーパー耐性菌」のカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)が8か月間で11人から検出されていたと発表した。いずれの患者も感染症の発症はしていないという。

   検出された期間は15年10月13日から16年6月29日までの間。病棟は1棟のみで、院内環境に生息した微生物が広まった可能性が高いとしている。

   7月19日現在で、検出された11人中5人が入院中。そのうち1人はCREによる感染症の疑いがあり、2日から治療していたが、検査結果と経過観察から感染症ではないと判断し、19日に治療を終了した。

   CREは抗生物質に非常に強い耐性をもっており、「悪夢の耐性菌」とも呼ばれる。肺炎や尿路感染症、敗血症、髄膜炎といった感染症を引き起こし得るが、発症せずに腸内にとどまることも多い。感染症法では、CREによる感染症の発症が確認されたら、7日以内に保健所へ届出をするよう医療機関に義務付けている。

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