大食い美女YouTuberとして知られる木下ゆうかさんのチャンネルが炎上中だ。大量のバナナをおいしそうに食べる動画を自身のYouTubeチャンネル上で公開したところ、中国語による批判コメントが殺到した。
一見した限りでは、特に問題のある内容とは思えない。ところが一部の中国人が「政治的メッセージを含んだ、中国を侮辱する動画」とみなしたらしい。
バナナ137本を完食しただけなのに...
日頃からさまざまな食べ物の大食い動画を投稿している木下さんは、2016年7月16日に新たな動画を公開した。タイトルは「バナナ137本 約6キロ 、6つの味で食べる!」。チョコレートソースやマヨネーズなどをトッピングしながら用意した大量のバナナを完食する、という内容だ。動画の再生回数はすでに76万回を超えている(20日18時時点)。
動画は室内で撮影され、テーブルの上に20房近くのバナナが並ぶ。木下さんがこれを数えたところ全部で137本あったという。――この137本という数が「問題」になった。
動画のコメント欄には、バナナの本数が「中国の人口」と一致するとの指摘が相次いだのだ。
中国国家統計局が2015年11月に実施した調査によると、同国の総人口は約13億7000万人。確かに「137」と同じ数字が並んではいるが、木下さんが中国に対する何らかの意図をもって137本を用意したとは思えない。もちろん動画中では、中国に一言も触れていない。
しかし、それでも一部の人々は木下さんがバナナを平らげることを「中国への侮辱」と解釈したらしい。中国語や中国名のユーザーからは、こんな批判が寄せられている。
「これはやりすぎ。中国人は盲目じゃない。皆137が何を意味するか知ってる」
「中国が嫌いなの?ちゃんと説明してよ」
「フォローやめます。さようなら」
さらに大食いの対象がモンキーバナナであることから、フィリピンからの輸入品という憶測も生まれ、中国人の感情をさらに刺激した面もあるようだ。フィリピンといえば、南シナ海の領有権をめぐって中国と目下、対立中。中国は過去にフィリピンからのバナナの輸入締め付けを行ったこともある。木下さんの行動はそうした事情からも問題視されたらしい。