病院前に「霊きゅう車が頻繁に出入り」!? 葬祭会館計画めぐり「患者の心を軽視」の声

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市役所「道徳的・倫理的に判断する類のものではない」

   一体、どういったプロセスでこの建設計画は持ち上がったのか。J-CASTニュースが7月19日に取材した平安の担当者は、「会社としての全体計画の中で決まった」と多くを語らなかった。立地の選定についても、

「当社の用地を紹介して下さる県内の建設会社に探してもらいました。生コン業者さんと直接お話をしたわけではありません」

と説明。ただ、葬祭会館の建設は「既定路線」のようで、

「反対の声があることは承知していますが、計画を作り上げる上で(住民に)配慮したいです。行政の判断もあるので詳細な着工期日は未定ですが、工場が移転すれば早めに着工したいと考えています」

と説明する。伊豆の国市役所への正式な建設申請も、その建設会社を通じ「2年前」(住民説明会が開かれる前)に済ませているという。

   一方、伊豆の国市都市計画課の担当者は19日の取材に、「(業者側から市役所に)正式な書類申請はない。現在、面積や用途を含めた建設計画書を提出するよう業者側に申し込んでいる段階だ」と平安側と異なる認識を示した。

   一方、建設そのものについては「当該区域は市街化区域なので、条例に違反していない限りこちらも口出しできない」と静観する構えを示した。反対の声に対しては

「私はそうは思わなかった。道徳的・倫理的に判断する類のものではない」

との見方を示した。

   建設会社へも20日に取材を申し込んだが、「担当者が終日不在にしている」とのことで話を聞けなかった。

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