テレビ番組の司会者などで親しまれたタレントの大橋巨泉さんが2016年7月12日、千葉県の病院で急性呼吸不全のため亡くなった。82歳だった。
巨泉さんは、闘病のため入退院を繰り返していた。7月20日、妻の寿々子さんがコメントを公表。葬儀・告別式は親族のみで行った。後日、しのぶ会を開く予定。
マルチな活躍、人気番組の司会者も
1934年、東京生まれ。早稲田大学を中退後、ジャズ評論家、放送作家などを経て、テレビ界入り。日本テレビ系「11PM」やTBS系「お笑い頭の体操」「クイズダービー」「世界まるごとHOWマッチ」などの司会者として活躍した。「野球は巨人、司会は巨泉」といわれるほど人気を博した。TVのCMや番組を通し、「はっぱふみふみ」や「倍率ドン」などの流行語、決め台詞でも知られる。
2001年には、参議院選挙に民主党(当時)から立候補し当選したが、半年も経たないうちに執行部を批判するなどして辞職。
2005年に胃がん、2013年には新たながんが見つかっていた。今(16)年4月には体調が悪化、入院して治療を受けており、22年にわたって連載してきた雑誌のコラムも7月9日号で終了した。
死を悼む声が多く挙がっており、菅直人・元首相は
「近年がんと闘っておられることは知っており、回復を祈っていた。残念だ」
「(民主党離党の際も)政治家としても筋を通した人だった」
などと冥福を祈るコメントをブログに投稿した。
ほかにも、ツイッター上には「昭和が遠くなる...」といったツイートが相次いでいる。