孫社長は、これまでの投資実績を強調
さらに、この流れを引き継いだ2016年7月19日の東京証券取引所のソフトバンク株は「売り」優勢ではじまり、6営業日ぶりに大きく反落した。一時は前日(15日)比678円安の5329円まで値下がり。終値は620円安の5387円で引けた。
7月18日にロンドンで記者会見した孫正義社長は、ARM買収による財務状況の悪化懸念について、米スプリントとの比較で、「(ARMは)ずっと黒字で純利益も増えている会社なので、のれんを急に償却しなければならないというリスクはない」と説明。「将来の成長余力をみれば、非常に安く買えたと理解してもらえるのではないか」と反論した。
そのうえで、「ソフトバンクの投資に対する見返りの果実はこの18年間の毎年、複利で44%に達する。5~10年のITのパラダイムシフトが起こる、その『入口』で大きな賭けに出てきている」と、これまでの投資実績を強調した。