日本の女性政治家なぜ「ダサい」? メイ英新首相のようにオシャレになれないワケ

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好き好んで派手なスーツを着ているわけではない

   さらに、しぎはら氏はこうも続ける。

「たとえば、都知事選に出馬した小池百合子氏がローマの市長の同じように『私は(前都知事の)舛添さんのように無駄遣いはしないわ!』と、いきなりコストパフォーマンス重視のスーツで出てきたら、皆さんはどのような反応をしたでしょうか?ものすごい賛否両論になるでしょう。日本人は『それってどうなの?』と言いつつ、どこかで『いかにも』な服装ではないと安心しないという思いを無意識に、内に秘めているのです」

   もっとも女性政治家たちも好き好んで派手なスーツを着ているわけではないようだ。「選挙に出るには周りの言うことも聞かないといけないし、まずは目立って知ってもらわないといけない、という部分があります」(しぎはら氏)。そして現実的な話として、政治家然としている服装の方が「選挙に勝ちやすい」のだという。

   着たくて着ているわけではない政治家と、「ダサい」と言いつつも議員然としてないと安心しきれない国民――。女性政治家たちの「特徴的なファッション」は、実に「日本的」な考え方に根付いたものであるようだ。

   最後にしぎはら氏は、日本の女性政治家たちのあるべきファッションについてこう話した。

「今や時代は変わり、女性議員の存在そのものが珍しい時代ではありません。大切なことは『掲げる公約と見た目の一致』。庶民派をうたう女性議員が高級ないかついスーツを着ていれば、言動とかみ合わずに逆効果になりますよね。自分を表現する見た目を賢く選び取る知性さえも、問われる時代なのです」
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