AIIB、鳩山氏を「国際諮問委員」に任命報道 菅官房長官「コメントする立場にない」

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   中国の英字紙、チャイナ・デイリーは2016年7月15日、中国主導で発足したアジアインフラ投資銀行(AIIB)が鳩山由紀夫元首相らを国際諮問委員会(international advisory panel)に任命したとAIIB筋の話として報じた。委員会では、AIIB総裁に対して戦略や政策、運営について助言を行うという。

定例会見に臨む菅義偉官房長官
定例会見に臨む菅義偉官房長官

日本でAIIBに入るべきと主張する人が少ないのは「おかしいですよね、どう考えてもね」

   鳩山氏をめぐっては、6月25日に顧問就任の見通しが報じられ、波紋が広がっていた。鳩山氏は6月28日に香港・フェニックステレビが行ったインタビューに対して、

「何も具体的に決めていない」

としながらも、

「なぜ日本でAIIBに入るべきと主張する人が少ないのか」

という質問には、

「ねえ、おかしいですよね、どう考えてもね。より良いものにするために日中で協力しようって言う発想がなぜ出ないのかな、って思うんですよね。私は、そうこうしているうちに、米国が協力してくるのではないかという気もしますしね」

などと主張していた。

   こうしたことから、鳩山氏の任命には日本を取り込もうとする狙いが背景にあるとの見方もある。

   菅義偉官房長官は7月15日午後の会見で、

「報道は承知しているが、日本人が個人の資格でAIIBの委員などになることについて、政府としてはコメントする立場にはない」

と述べ、政府としては関知しないとの立場だ。

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