LINE上場、時価総額1兆円の熱狂 「韓国系」が9割超える株保有

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役員の過半数は韓国系

 

   LINEはこれまで、非上場のため詳細な財務データや役員報酬などを開示していなかったが、東証が株式上場を承認した2016年6月10日に「新規上場のための有価証券報告書」を公表したことで、LINEの経営陣の実態も明らかになった。

   それによると、15年12月期決算(国際会計基準)は、売上高は前年同期比39%増の1206億円と伸びたが、純損益は79億円の赤字と、前期の黒字から赤字に転落していた。15年3月に買収した音楽ストリーミング事業に失敗して、撤退などに伴う損失が響いたという。

 

   東証は2012年3月に上場審査を受けられる条件を緩和。直前の決算期が赤字の企業でも上場できるようにしたが、それでも「赤字上場」が稀なケースであることには変わりない。

 

   さらに、LINEの社内取締役5人のうち、出沢剛社長と舛田淳取締役以外の3人が韓国系で、執行役員も17人のうち、7人が韓国系だ。さらに、親会社であるNAVER(ネイバー)と韓国系のシン・ジュンホ取締役(44)でLINEの株式の9割超を保有している。

   役員報酬はシン取締役がストックオプションを含めて52億4833万円。出沢剛社長は1億3315万円、舛田淳取締役は1億205万円といった具合で、「韓国系企業」であることが鮮明になる。

   LINEの上場は当初のスケジュールから遅れたが、その原因は、NAVERが、LINEへの強い支配権を上場後も維持できる枠組みを模索していたため、とされる。NAVERとすれば、LINE上場後も、できるだけ株式保有比率は高めに維持していたいというわけだ。

   東証を運営する日本取引所グループによると、親会社の株式保有については「流通する株式の状況をみています」と説明。「市場に流通する株式数が上場時に2万株単位であることか、上場株式の35%以上が流通していなくてはならない」との制限があるという。

   一方、上場廃止規定には流通する株式が「5%未満」になると廃止されることになっている。つまり、親会社(グループ企業を含む)が保有する株式が94%以内であれば、上場廃止にはならない。NAVERの支配は続きそうだ。

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