軽度認知症から健康に戻るために 「チェックリスト」で早期発見を

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【団塊スタイル】(Eテレ)2016年7月8日放送
「認知症 チェックリストを活用」

   いざ出かけようとした時、「あれ?鍵がない、携帯はどこに置いたっけ」。スーパーから帰ってきて、「あっ、卵買い忘れた」。年齢を重ねると、もの忘れや認知症が気になる。

   認知症は健常な状態から「軽度認知障害」を経て発症、という進行をたどるケースが多い。軽度認知障害の段階で対策を取れば、人によっては努力次第で健常な状態に戻すこともできる。早期発見のため、多くの自治体で認知症のチェックリストが活用されている。

  • 脳のMRI(核磁気共鳴画像法)で認知症を検査
    脳のMRI(核磁気共鳴画像法)で認知症を検査
  • 脳のMRI(核磁気共鳴画像法)で認知症を検査

自己判断と他人の判断を比較するのも大切

   東京都のウェブサイトや区役所で配布されている「知って安心認知症」という冊子に、「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」が掲載されている。

   採点方式で、「まったくない」「問題なくできる」が1点、「ときどきある」「だいたいできる」が2点、「頻繁にある」「あまりできない」が3点、「いつもそうだ」「できない」が4点だ。

   項目は以下の10個。

「財布や鍵など物を置いた場所がわからなくなることがありますか」
「5分前に聞いた話を思い出せないことがありますか」
「周りの人から『いつも同じ事を聞く』などのもの忘れがあると言われますか」
「今日が何月何日かわからないときがありますか」
「言おうとしている言葉が出てこないことがありますか」
「貯金の出し入れや家賃や公共料金の支払いは一人でできますか」
家にあるものをまた買ってしまったり、必要なものを買い忘れたりせず、「一人で買い物に行けますか」
目的地がわからなくなったり、乗り継ぎに失敗したりせず、「バスや電車、自家用車などを使って一人で外出できますか」
「自分で掃除機やほうきを使って掃除ができますか」
「電話番号を調べて電話をかけることができますか」

   合計点が20点以上の場合、認知機能や社会生活に支障が出ている可能性があり、一度専門機関に相談をしてほしい。自己判断では点数が低くても、他人の判断では高い点数になることもあるので、家族などにチェックしてもらうのもよい。

   ただし結果はあくまでもおおよその目安で、医学的診断にかわるものではない。寝不足やストレスが多い状態など、身体機能が低下していると点数が高くなる場合があるので、心配しすぎないのも大事だ。

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