精密な「がんドック」は2~9万円コースも...
さらに精密ながん検診を求めるなら、私費で「がんドック」を受ける方法がある。例えば東京都がん検診センターでは、胃や大腸のほか、肝臓、胆のう、すい臓を含めた「消化器系がん」検診がある。日帰りの「一般コース」では、バリウムエックス線検査、内視鏡検査、便潜血検査、腹部超音波検査などのメニューで、料金は1万9000円。
消化器系と呼吸器系の検査を同日中に行う「プレミアムコース」になると、「一般コース」のほかに血液抗体検査や尿素呼気試験、血液検査、胸部CT検査などが追加される。ただし、料金は9万4000円と、自治体のがん検診と比べてかなり高額だ。
予算の関係もあり、高度の検査を頻繁に受ける必要があるかどうかは各人の事情によるだろう。ただ、自治体の検診なら少額負担、場合によっては無料で利用できる。記者の場合も、自治体の無料クーポンを使って大腸がん検診を受けた。健康診断の検便と同じ要領で、検体を自宅近くのクリニックに持ち込むだけだった。結果は2、3日で知らせてもらえた。手軽に受けられるだけに、活用しない手はなさそうだ。