「生前退位」報道に「コメント控えたい」 安倍首相も菅長官も同様の対応

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   菅義偉官房長官は2016円7月14日の記者会見で、天皇陛下が生前退位の意向を示したとする報道について、

「報道はもちろん承知しているが、政府としてコメントすることは控えたい」

と述べた。

   宮内庁の山本信一郎次長は7月13日夜、報道陣の取材に応じて「報道されたような事実は一切ない」と報道内容を否定している。菅氏はこの点について

「宮内庁の次長がそう言われた通りじゃないですか?」

と応じた。

  • 菅義偉長官は「コメントすることは控えたい」と答えた(2016年6月撮影)
    菅義偉長官は「コメントすることは控えたい」と答えた(2016年6月撮影)
  • 菅義偉長官は「コメントすることは控えたい」と答えた(2016年6月撮影)

「内閣官房皇室典範改正準備室」は「皇室減少」への対応を検討、と説明

   皇室典範には退位の規定がなく、杉田和博・官房副長官がトップの「内閣官房皇室典範改正準備室」で検討が進んでいるとの指摘もある。この点については、菅氏は

「政府では皇族の減少にどのように対応していくかということで、杉田副長官のもとに、そうした内閣官房皇室典範改正準備室、こういうものを中心に検討を行ってはいる。そのことではないか」

と説明。あくまで改正の検討は「皇族減少」に対応するためであって、退位制度新設の検討については

「そこはまったく(していない)」

と否定した。

   生前退位を一般論として議論する必要性については、

「政府としては必要なときには当然、宮内庁として対応するだろうし、現に宮内庁ではそうした事実はないと言っている。政府の立場でコメントすべきではない」

と述べるにとどめ、有識者会議で議論する考えについても否定した。事実関係を宮内庁に確認する予定もないとしている。

   安倍晋三首相は7月14日朝、羽田空港で

「事柄の性格上、コメントすることは差し控えさせてもらいたい」

と述べた。

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