指からバイキンが入って免疫力を高めている
いったいどうして、指をしゃぶったり、爪をかんだりする癖のある子どもはアレルギー症状になりにくいのか。研究チームのマルコム・シアーズ・マクマスター大学教授はこう説明している。
「それは、指をしゃぶったり、爪をかんだりして、バイキンと接する機会が多くなり、免疫力が強化されるためです。今回の結果は、清潔すぎる環境で育つとアレルギー体質になりやすくなるという過去の研究成果と合致します。犬を飼っている家の子どもや、土ほこりが多い農家の子どもはアレルギーになりにくいことがわかっています。決して、子どもを不潔な環境で育てることを奨励するわけではありませんが、不潔と思われる子どもの癖にもよい面があるということです」