選挙公約は「がん検診100%」
そんな鳥越氏の不安定な主張は翌13日も続いた。情報番組「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)に出演し、「都議会との向き合い方」をコメンテーターに問われると、なぜか「政治とカネ」の問題を追及していないとメディア批判を始めた。
質問者から「それはわかったんですけども...」と制されると、意表を突かれたように「(都議会との関係は)やってみないと分からないところもある、是々非々で臨む」と答えた。
その後、同日14時から日本記者クラブで開かれた他の3人の立候補予定者との共同記者会見では、冒頭に自身の闘病体験をもとに「がん検診100%」という公約を発表した。2代続けて都知事がカネの問題で任期途中の辞任に追い込まれ、都政が混乱・停滞するなかでの公約としては、なんとも異例だ。
他の立候補予定者らが掲げた公約は、「『困った』を希望に変える東京へ!!」(宇都宮健児・元日弁連会長、69)「東京大改革」(小池百合子・元防衛相、63)「混迷に終止符!」(増田寛也・元総務相、64)などで、これに比べると、具体的ではあるが、特異な印象を与えた。
こうした鳥越氏の発言には、ツイッター上で
「なんでやねんw wってつっこんだ」
「大丈夫かな?」
「気になるレベル」
と疑問を訴える声が相次いでいる。
一時は野党統一候補に票を集中させるため、立候補取り下げも噂された宇都宮氏は、13日の日本記者クラブでの会見で、鳥越氏は明確な政策を示していないと指摘し、「都知事選は政策論争が中心にあるべきで、現段階で出馬の意志は変わらない」と、この時点では出馬の意向を強調した。
(7月13日 19時40分追記 NHKによると、宇都宮氏は、野党4党が支援する鳥越氏の立候補表明を受け、都知事選出馬を取り下げる意向を固めた)