「オムツが取れていない子供」をプールに入れる行為は、マナー違反なのか――。2016年も夏本番を迎え、各地のプール施設が大勢の親子連れでにぎわう時期となった。そうした中、幼児のプール利用をめぐる「オムツのマナー」に賛否の議論が起きている。
レジャープール施設のなかには、「プール用のオムツを着用すれば問題ない」としている所もある。ただ、ネット上には「汚くて本当に迷惑」「なぜ禁止にしない」と抵抗感を示す意見も出ている。
「オムツOK」のプールは全国に175か所
実際のところ、オムツの取れていない幼児をプールに連れて行くことを「問題ない」と考えている保護者は少なくないようだ。ツイッターや母親向けネット掲示板などを調べてみると、「水も大丈夫なオムツだから平気です!」「水遊び用オムツならOKでしょ」といった書き込みが数多く見つかる。
確かに、プール施設のなかには、防水性に優れた「水遊び用」のオムツであれば利用を許可している場所も多い。行楽情報サイト『いこーよ』に登録されている施設だけでも、「オムツOK」のプールは全国に175か所はある。そうした施設の中には、水遊び用のオムツ売店で販売しているところもあった。
都内のあるプール施設の広報担当者は2016年7月13日のJ-CASTニュースの取材に、
「防水性を持つオムツの上に、水着を着用して頂ければ問題ありません」
と話す。水着の着用を義務付ける理由は、「周りの客への配慮」と「衛生面の徹底」を図るためだという。
この施設では、水深の浅い乳幼児用のプールだけでなく、一般用のプールでもオムツを着用しての利用が可能になっている。また、オムツを原因としたトラブルや苦情は「これまで聞いたことがありません」とした。