客席のファンがうちわの色で「投票」
コンサートの中盤にも、メンバーが
「離脱することになったら、こうやってAKBグループの曲を歌うこともなくなる」(森保まどかさん)
「姉妹グループのままでいたら、どうしてもファンの皆さんがDD(「誰でも大好き」の意。節操なく多くのメンバーやグループを応援するファンのことを指す)になっちゃう。DD化を避けるためにも、ここで離脱してHKT48単推し(HKTだけを応援する)になってもらうのがいい」(渕上舞さん)
などと賛否を主張。ファンに配られたうちわの色で投票してもらったところ、「離脱」を示す赤い面を掲げる人の方が多く「離脱派」が勝利した。その結果、楽曲の一部が「離脱派」向けのHKT48のオリジナル楽曲に切り替わった。この日のコンサートでは、アンコール含め全26曲のうち6曲を「離脱派」バージョンが占めた。「残留派」が勝つと、AKB48グループの曲が披露されるという。
この日のステージは、7月いっぱいでグループを「卒業」することになっている「チームH」キャプテンの穴井千尋さん(20)のラストステージでもあった。卒業後は留学が決まっているといい、多くのメンバーが涙を流しながら別れを惜しんでいた。
HKTの夏のツアーは7月12日にも福岡で行われるのに続いて、8月にかけて山口、愛媛、高知、鳥取、広島、長崎、熊本、宮崎、大分の全10都市で開催される(8月4日に予定されていた熊本公演は地震の影響で延期が決まっている)。