「メディアはちょっと特殊な会社」
弁護士ドットコムの元榮太一郎社長の参院選の当選の影響なのか、2016年7月11日の同社の株価は、前営業日(8日)と比べて一時81円高の2323円まで上昇した。
とはいえ、インターネットでは、
「まじめに弁護士業を頑張れよぉ」
「片手間に政治やられてもねえ。議員報酬は一切頂きません!とかだったらまだ理解できなくもないけど」
「やっぱり、メディアの社長さんがいかがなものかな」
「弁護士と社長業の両立はできても、政治家となると、結局どれも疎かになるんじゃないの?」
などと、会社経営との「かけ持ち」に対して辛らつな声が少なくない。
「弁護士」出身の政治家は多いが、どうやら「メディア」の社長という点が引っかかるらしい。
企業アナリストの大関暁夫氏も、「メディアの社長」であることをかねて懸念する一人だ。「政治とメディアの癒着を疑われることに、そもそもリスクがあります。メディアの透明性を守ることも社長の役割ですから、ここは引いたほうがいいように思います」という。
テレビや新聞に加えて、最近はインターネットメディアの影響力も大きくなっている。インターネット選挙も定着してきた。「政治家にもメディアをうまく利用したいという思惑が働く懸念がありますから、双方にとってよくない。(弁護士ドットコムが)メディアという、ちょっと特殊な会社であることを考えたほうがいいと思います」と話している。