なぜ池上彰「選挙特番」は強いのか 視聴率民放単独トップの11.6%

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「いやらしい質問するな池上さん」との声

   今回の特番でも、池上彰氏の質問は冴えていた。民進党の岡田克也代表への質問では、「『(自らの地元である)三重の選挙区で敗れたら代表を辞任する』という発言は、「全体で負けても三重さえ勝てば代表を続ける、という意味にも受け取れる」と、党首の発言としていかがなものかと問い詰め、また沖縄県出身で注目のタレント候補者だった今井絵理子氏(自民党公認、比例区)には、米軍基地問題について質問。今井氏から「これから勉強します」という答えを引き出し、「ちょっとびっくりしました」と呆れた様子をみせた。

   沖縄選挙区では、現職の沖縄・北方担当大臣である島尻安伊子氏が落選。改めて政府の基地問題への取り組みに県民が厳しい評価を下していることが浮き彫りとなっていた。

   ツイッター上などでは、「池上彰の参院選ライブ」の視聴者とみられる人から、

「切り込むねぇ。相変わらず」
「いいぞ池上、もっと言えwww」
「なんだか、民進には優しいなあ。全然突っ込まんぞ」

といった声が寄せられていた。

   その半面、

「こんな茶番。『当確』を垂れ流されるよりはいいけど、じゃあ、なんで選挙の前にその質問してくれなかったの?って言いたくなる」

といった声も。

   舌鋒の鋭さからだろうか、

「さっきから全体的にトゲのある言い方だし、いやらしい質問するな池上さん。こんな感じの悪い人だったっけ?」

と感じた視聴者もいたようだ。

   一方、「池上特番」では候補者のプロフィールをおもしろおかしく紹介するテロップも恒例になっている。今回も、自民党の三原じゅん子議員(51、神奈川県)には「動物愛議員連盟所属 人生の失敗は『結婚』その元夫は芸人コアラ」、藤川政人議員(56、愛知県)には「弾き語りが趣味の元県議 『1人でギターをかき鳴らす』『かぐや姫から福山雅治まで』」、小鑓隆史議員(49、滋賀県)の場合は「元経産官僚 成長戦略を担当 『アベノミクスの設計者』人世で10回財布を落とす」といった具合。どことなく人柄を想像させ、他の番組にはないユニークさがあるようだ。

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