サッカー欧州選手権(EURO 2016)決勝が日本時間2016年7月11日早朝に行われ、延長戦の末、ポルトガルがフランスを1対0で下して初優勝を果たしたが、強烈な印象を与えた「監督」がいる。
ポルトガルの世界的FWクリスティアーノ・ロナウドは負傷交代というアクシデントに見舞われた。しかし、治療後にベンチに戻ると、テクニカルエリアに飛び出し、監督を押しのけて檄を飛ばし、味方に指示を送り続けた。その様は未来の指揮官そのもので、ネット上では「今大会一番の思い出」との声が上がるほどの「ロナウド監督」ぶりだった。
前半早々にピッチを去る想定外のアクシデント
決勝戦の雌雄はエースのロナウドの出来次第とみられたが、前半8分に相手選手と接触し、左ひざを負傷。プレー続行不可能と判断され、早々と交代を余儀なくされた。ポルトガルにとっては最悪の事態で、ロナウドもピッチ外に運ばれる担架の上では、無念のあまり目頭を押さえ、涙を流す場面がテレビカメラに映し出された。
まさかの展開に、日本では
「ロナウドいないとつまんないー」
「大変残念としか言い様がない」
「テレビをそっと消したわ。 寝ます」
と落胆するツイッターユーザーが続出。
しかし、ロナウドはここで終わらなかった。ベンチに戻っても休むことなく、テクニカルエリアから選手を鼓舞。負傷した左脚を引きずりながらも右へ左へ動きまわり、大きなジェスチャーで選手に指示を出す。交代で出場していく選手は背中をバンバンと叩いて送り出し、味方が惜しいチャンスを逃すと、サントス監督に体当たりして悔しさを表現した。
本家監督顔負けの躍動ぶりに、ネットでは
「ロナウド監督は今大会一番の想い出になるかも」
「将来名監督になりそうな予感」
といった声が出た。