2016年7月10日に投開票された第24回参院選は、11日朝までにすべての議席が決まった。自民党は追加公認を含めて56議席を獲得したが、27年ぶりの非改選議席を合わせた参院単独過半数には届かなかった。
一方、改選121議席のうち、自民・公明の与党に加えて改憲に前向きだとされる「おおさか維新の会」「日本のこころを大切にする党」を合わせたいわゆる「改憲4党」が、追加公認を含めて77議席を獲得し、各メディアは、非改選議席を含めて参院で憲法改正の発議に必要な3分の2に至った、と報じている。
民進、改選47議席を32に、社民は吉田党首落選
憲法改正の進め方について安倍晋三首相は10日夜、テレビ各社とのインタビューで「どの条文をどういう風に変えていくかが大事」などと述べ、衆参両院の憲法審査会を通じて改正する具体的な条文について議論を進める考えを示した。
公明党は14議席を得た。安倍首相が勝敗ラインとして掲げていた「与党改選過半数」を悠々とクリアした。民進党は32議席にとどまり、改選議席の47議席から大きく減らした。おおさか維新は7、共産党は6議席を得た。社民党は比例で1議席を得たが、吉田忠智党首が落選した。 また、野党4党が統一候補を立てた32の1人区では。自民党が21勝、野党が11勝だった。