元TBS杉尾秀哉氏、自民現職破る 安倍首相からの批判に「悔しくて何度もくじけそうに」【参院選2016】

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   改選議席が2から1に減った長野選挙区で、民進党新人の元TBSキャスター杉尾秀哉氏(58)が初当選した。

   自民党議員から「落下傘」と揶揄されていたが、現職の自民党・若林健太氏(52)を打ち破った。

  • 報道番組でおなじみの杉尾秀哉氏が初当選
    報道番組でおなじみの杉尾秀哉氏が初当選
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自民党は長野への「落下傘」批判を展開

   杉尾氏は2015年12月に34年間勤めたTBSを退社し、2016年1月、政界引退を表明した北澤俊美氏の後任として長野選挙区から民主党(現・民進党)公認で出馬すると明かした。

   杉尾氏は兵庫県加古川市の出身だ。安倍首相や与党議員は、長野選挙区から出馬したことを批判した。7月5日にJR松本駅前で行われた演説では、自民党の務台俊介衆院議員(長野2区)が「落下傘より健太さん」「長野県では県内出身者以外が国政に出たことがない。この気高い地域を代表する人として(杉尾氏は)認めない」と非難した。応援に駆け付けた安倍首相も「相手候補は選挙に出て議員になるために突然、長野県にやって来た」と批判していた。

   杉尾氏はこれに対抗しながら、アベノミクス批判や憲法9条改正阻止を訴え、当選確実を勝ち取った。

   杉尾氏は当選を決めた後、テレビ朝日系「ANN NEWS」のインタビューに答え、

「落下傘だとか、国会議員になるために長野県を利用したとか言われましたけど、悔しくて何度もくじけそうになってたんだけども、皆さんの励ましがそれを支えてくださった」

と感極まった表情で語った。

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