テレビ東京系選挙特番「池上彰の参院選ライブ」で、民主党の枝野幸男民進党幹事長が番組キャスターの池上彰さんからの質問に答えた。
「民主党から民進党へ名前を変えたのは失敗だったのではないか」と聞かれ、「党の名前を変えたのではなく、新たに党を立ち上げたのだ」と答えた。
「民主党を支援していた人は民主党という名前に愛着があった」
テレビ各局の選挙速報が、民進党の獲得議席数を30議席前後と予想するなか、「池上彰の参院選ライブ」に出演した枝野幹事長は、池上さんから現在の心境を尋ねられて「大変力のある仲間が何人か残念な結果になった」と話した。2013年参院選と2014年衆院選を「徳俵に足がかかって土俵から外れてしまうのではないかという状況だった」と表し、「1人区で競っているところがたくさんあって、なんとか徳俵から1歩踏み出すことができるのではないか」と話した。
民進党は2016年3月、民主党と維新の党の合流で成立した。池上さんはこれに関し、「民主党という名前を書いて、それぞれの選管で無効票として処理される危険があった。名前を変えたのは失敗だったのではないか」と質問した。
枝野幹事長は「党の名前を変えたのではなく、江田憲司さん始め多くの仲間と新たに党を立ち上げ、新しい党名になった」と話し、党名変更との見方を否定。「民主党を支援していた人は民主党という名前に愛着があっただろうが、これで3年前から新たな出発をして1歩踏み出すことができた」と語った。
ただ、岡田克也代表や党の公式声明でも「民主党」と間違えることが少なくないなど、民進党の党名の浸透が進んでいないことが、今回の参院選の結果に影響を及ぼすことが懸念されていた。