参議院議員選挙沖縄選挙区で、現職閣僚ながら落選が確実となり、自民党の島尻安伊子沖縄・北方担当大臣は、自身の選挙事務所で声明を出した。
無所属新人で元宜野湾市長の伊波洋一氏の初当選確実が伝えられると、島尻大臣はモニターの前で唇をギュッとかみしめていたという。
岸井氏「政権にとって大きな痛手」
島尻大臣は、
「争点として沖縄の基地問題だけでなく、暮らしが第一であると言ってきたが、私の訴えが浸透しなかった」
と敗戦の弁を述べた。
「激突!選挙スタジアム2016」(TBS系)にコメンテーターとして出演していた岸井成格氏は、この結果を受け、
「現職閣僚が落選するというのは、政権にとって大きな痛手だ。沖縄県民にとっては、やはり基地問題が重要であり、(島尻氏が)基地問題にあまり触れなかったのが大きかったのではないか」
と、分析していた。
当確の伊波氏は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対しており、選挙戦でも新たな基地建設の断念を主張して支持を広げていた。