総務省「棄権すれば、若者の声が政治に届きにくくなる」
森達也さんの発言は、ネット上で反響を呼び、賛否両論が書き込まれている。否定的な意見としては、次のような内容が目立った。
「18、19歳の若者は、選挙が初めてだから深く考えていないのは当たり前で、投票行動に移すことによって政治に関心を持つのでは」
「若者の多く支持している政党が分かった後で、思い通りの結果にならないから棄権しろと言っているようにも聞こえる」
「自民党は支持するが憲法改正は反対という考え方は、必ずしもおかしくはない。与党が3分の2以上を獲っても、国民投票で反対すればいいだけ」
このほか、「若者は反体制であるべきというのは思い込みだ」「考えた末に与党に投票してもダメなのか」といった意見があった。
一方、森さんに理解を示す向きもあり、「こう言いたくなる程、今の若者が何も知らず何も考えていないのも確かだ」「へたに投票するなってのは自分でよく考えて投票しろってことだよ」といった書き込みもみられる。
18歳選挙の啓発などをしている総務省の管理課にJ-CASTニュースが取材すると、選挙で棄権や白票を呼びかけることは、公選法などには抵触しないという。森さんの発言については、「それぞれの考え方ですので、個人の主義主張に総務省が何かコメントする立場にはないです」と答えた。
ただ、総務省としては、当然、ぜひ投票に行ってもらいたいと明かし、「投票は国民の権利であり、選挙に参加することで社会の方向性を決めることができます。もし棄権や白票になれば、若者の声が政治に届きにくくなります」としている。