急に暑くなった日は特に注意
20代の時、全身の着ぐるみに入って活動した経験がある男性は、J-CASTヘルスケアの取材にこう答えた。
「夏場は汗だくになり、着ていたTシャツも、頭に巻いたタオルもびしょ濡れになりました。過酷でした」
この男性は、小学校時代に水泳を、中学と高校の時にはバスケットボールを続けていて、「体力はある方だったと思う」と話していたが、着ぐるみについては、
「密閉されて暑いのに加えて、着ぐるみ自体の重みがしんどかったですね。手足を動かしてポーズを取ったり、ただ歩いたりするだけでも、生身に比べて負担がかかるので、疲れました」
と述べた。熱中症になったことはないが、「頭に被った着ぐるみを脱いだ瞬間は爽快だったし、すかさず水もグビグビ飲みました」という。
この男性の場合、体調に支障を来さないよう対策が取られていた。着ぐるみの足元の内部スペースには飲料水を常備。2人ペアの交代制で、1回最長1時間。不調を感じたらその時点で交代してもらえたという。「1時間だったから大丈夫でしたが、それ以上着続けるのはちょっと厳しかったかもしれません」と話す。
男性の着ぐるみ体験時間と比較して、今回のスターマンの活動時間は30分弱と短めだ。熱中症になった詳しい原因は、取材段階では分かっていない。広報部は「お客様の期待を裏切るわけにはいきませんが、今後は時間や気候を考慮して、無理のない範囲でできるパフォーマンスにしようと検討しております」と方針を述べた。
厚生労働省は熱中症対策リーフレットを公開しており、「気温が高い、湿度が高いなどの環境条件と、体調が良くない、暑さに体がまだ慣れていないなどの個人の体調による影響とが重なることにより、熱中症の発生が高まります」とし、「急に暑くなった日は特に注意!」と呼びかけている。横浜市の最高気温は7月5日が26度、6日が28度だった。そこから7日は35度になり、急激な気温の上昇がスターマンの体調に影響した可能性はありそうだ。