「選挙童貞を卒業しよう」――こんな刺激的なキャッチコピーが目を引く「選挙啓発ポスター」が、和歌山県に現れた。
県内の団体が今回の参院選から選挙権を持つ18歳、19歳に投票を呼びかけるため作成。キャッチコピーはどれもくだけた表現だ。ただ、一部に「10代のうちに初体験しよう」「大切な『初めて』は信頼できる人にささげよう」など「性行為」を想起させるものもあり、ネット上の反応は賛否両論だ。
「大切な『初めて』は信頼できる人にささげよう」
ポスターを作成したのは、和歌山県内の学生や社会人らで作る「和歌山リア10(じゅう)プロジェクト」。目標は「和歌山の10代投票率を日本一にしよう」だ。投票の方法を細かく説明したり、投票を終えたらSNSでつぶやくよう促したり、未成年の有権者に向けたメッセージを公式サイトに載せている。発起人は、和歌山大学に通う男子学生だ。
そんな「リア10プロジェクト」が制作し、公式サイトで公開したポスターは全部で38種類。公式サイトを見る限り、県内の一部小売店や飲食店などに貼りだされているようだ。下部に和歌山県特産のみかんのイラストが、上の空白部分にキャッチコピーが書き込まれている。シンプルなデザインで、肝心のキャッチコピーにも
「投票すれば推しメンになる」
など若者に伝わりやすい表現が選ばれている。一方、
「選挙童貞を、卒業しよう」
「初体験は、18歳の夏がいい」
「大切な『初めて』は信頼できる人にささげよう」
といった「性行為」を彷彿とさせる表現も中にはあった。こちらは2016年7月7日ごろからツイッターで注目され、
「これは素晴らしいな」
「強烈すぎない?」
とさまざまな反応が寄せられている。