リバウンド防止には食器を工夫する
ダイエットでいったん体重が減っても、しばらくしたら元に戻るリバウンドは頭が痛い。スタジオでも、リバウンド経験者が口を開いた。
佐藤「ちょっとやせたから、ちょっと食べていいかな、みたいな」
馬場園「9キロやせて、『やせたから何食べてもいいわ』と思った」
林「いや、そこオカシイんですけど」
馬場園「(苦笑)9キロ下がって13キロ増えた」
リバウンドの原因は、こうだ。ダイエットで減量すると、体に貯めていたエネルギーが減り、脳は「少ないエネルギーで活動できるように」と倹約モードになる。要は、あまり脂肪燃焼しなくてよい体に変換する。これは人間が進化する過程で、食べ物が豊かでなかった時代に生き抜くために備わった力だ。
1か月で全体重の5%減ると、倹約モードのスイッチが入る。体重50キロなら2.5キロ、60キロなら3キロ減だ。すると、平常時より少ないエネルギーで活動するようになるので、減量前と同じエネルギー量を摂取したら消費しきれず逆に余ってしまい、脂肪として蓄積される。こうしてリバウンドしてしまうのだ。なお、一度倹約モードに切り替わると、1か月は戻らない。
倹約モードのスイッチをオンにしないためには、脳に満腹感を与えるよう「だます」とよい。その手段のひとつが、「食事の15分前にガムをかむ」。池谷医師によると、あごを使って何かをかむと15~20分後にヒスタミンという物質が分泌され、脳の満腹中枢を刺激するのだという。「かむ」がポイントなので、必ずしもガムでなくてもよい。
もうひとつは、料理を乗せる皿を小さくする。錯視を利用した方法で、茶碗も小型サイズにするとよい。同じ量でも小さな容器ならたっぷり入っているように見えるため、満腹感がアップするというわけだ。