宇佐美貴史の好物・カレーに工夫を凝らした妻
家族に食を支えられているのは、長友選手に限らない。同じサッカー日本代表のFW宇佐美貴史選手の妻・蘭さんも献身的に夫をサポートしており、2016年1月31日放送の「めざましテレビ」(フジテレビ系)では家庭料理を紹介した。
宇佐美選手はカレーが大好物というが、一般的にカレーは脂質が多く高カロリーだ。15年4月、代表に招集された宇佐美選手の体脂肪率は14.1%で、12%を規定値にするハリルホジッチ監督から数値の高さを指摘された。これを受け、蘭さんはカロリーが高めのカレールーを減らし、具材は長時間走るサッカー選手に欠乏しがちな鉄分を多く含む赤身の合いびき肉を使用するといった工夫を凝らした。その結果、宇佐美選手は体脂肪率12%以下にシェイプアップし、その後も維持できているという。
蘭さんは自身のブログでも宇佐美選手に作る料理をたびたび紹介している。12年8月18日には、
「基本的には、肉類、魚介類、キノコ類、野菜類、豆類、海藻類、穀類は取り入れるようにしていて 色々な栄養をバランス良く摂取できるように、なるべく様々な食材を使うようにしています」
と献立を決める際に意識していることを明かした。
食材が豊富だと何が良いのか。管理栄養士の飯田朋子氏は、大学生協阪神事業連合が発行する会報の中で、「コレだけ食べていたら全ての栄養素がとれるという食品はありません。食品の種類が豊富であるほど、栄養のバランスはとれる」と、そのメリットを書いている。代謝を円滑にし、体調を整えるには約20種類のビタミンと約30種類のミネラルが必要だとし、野菜やキノコ、海藻類をまんべんなく食べることで、これらの栄養素をバランスよく補給できるという。会報はアスリートに特化して書かれたものではないが、食材を多くそろえる重要性がうかがえる。