組織委「批判についても、事実として受け止めたい」
一方、五輪組織委の広報担当者は取材に対し、朝日新聞に報じられた要件案は「まだ叩き台の段階で、確定したものではない」と強調する。その上で、7月4日に開催したメディア関係者を対象にした有識者会議で、ボランティアに「望まれる要件」の案として「意見交換のために例示したもの」だと説明する。
朝日新聞の報道については、「すでに決定したことのように捉えた読者が多かったようで、その点には戸惑っている」と話す。ただ、ネット上で批判が出ていることについては、
「意見交換を目的に作成した案なので、さまざまな意見が出るのは想定していた。批判についても、事実として受け止めたい」
とした。
東京五輪の大会ボランティアは約8万人を見込んでいる。募集に関する要件は18年8月頃をめどに公開する予定で、今後2年かけて内容を検討する。さらに、16年10月以降には組織委公式サイト上でも、一般からの意見を広く募集する予定だという。