政務活動費(政活費)913万円をだまし取ったとして、詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた元兵庫県議、野々村竜太郎被告(49)に対し、神戸地裁は2016年7月6日、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。
控訴の可能性も残されているが、一連の騒動にひとまず区切りがついた格好だが、一方で野々村被告のブログは判決当日まで更新され続け、その異様さに、あらためてネットユーザーの注目が集まっている。
改行や空白が異様に少ない「支離滅裂な文章」
野々村被告のブログの更新ペースは、騒動から2年経っても衰えていない。判決当日の7月6日12時にもブログを更新し、「私は、深く反省し、心より謝罪し、二度とこのような事件を起こさないよう、誓約致します。大変申し訳ございません」と短く謝罪の言葉を綴った。一方、6日未明の0時には「報道関係各位」というタイトルの記事で、
「マスコミは報道の自由の美名の下、憲法第32条で保障されております私の裁判を受ける権利を妨害しているのでございます!」
などと、マスコミ批判を長々と書き連ねた。こちらは改行や空白が異様に少ない文章で、ツイッターに
「支離滅裂な文章」
「長い。。」
と困惑の声が相次いでいる。
また、ここにきて「野々村竜太郎@冤罪(本人)」という野々村被告本人のツイッターアカウントも注目されている。開設されたのは10年1月で、以前のアカウント名は「野々村竜太郎(ののちゃん県議)」だった。12年2月15日には「兵庫県議会が憎い」というフレーズを10回も繰り返したり、「兵庫県議会よ、舐めるなよ」と挑発したりするなど、兵庫県議会への「怨念」を爆発させている。
ツイッターでは「精神科に通院治療中」
最近はブログ更新の告知が多いものの、ときおり独自のツイートも投稿している。16年5月5日には、「私は逮捕されたことはございません!意外かもしれませんが、...。任意の取り調べに応じたに過ぎません。警察の呼び出しには、絶対に応じて下さい!!万が一、無罪で逮捕された場合、当番弁護士をお願い致しますとお願いしましょう!次に、弁護士が来るまで、供述せず、署名せず、捺印しないで下さい!!」(原文ママ)などと主張している。
そして、プロフィール欄では
「精神科通院治療中で、冤罪で判決を待つ多様な性格や経験を持ち、マスコミの監視や暴力に怯えながらも、皆様のお役に立ちたい野々村竜太郎です!」(原文ママ)
と精神科に通院中であるとしている。
16年7月6日付け日刊スポーツ電子版の記事によると、そんな野々村被告は判決当日、「『半泣き』の様相」で弁護士に付き添われ退廷したという。