検索結果の上位にまとめサイトやQ&Aサイト、通販サイトが表示され、本来見たいサイトにたどり着かない、という経験をした人は多いだろう。そうしたなかで、「ノイズレスサーチ」が、今ネット上で注目されている。
ノイズレスサーチは数千にのぼるまとめサイトや通販サイトなどのページを除いて検索できる検索窓だ。
「NAVERまとめ」の記事が一番上にこない
2016年3月にこの機能を作ったのは、ブロガーの「パソ活」さん。機能を初公開した3月27日のブログで、作るまでの経緯を説明している。きっかけは「NAVERまとめや知恵袋など邪魔なサイトを除外して検索できないかなぁ」と思い立ったこと。作る上では、自分のホームページに検索窓をつけてサイト内検索を可能にする「Googleカスタム検索」のシステムを利用したという。
ノイズレスサーチの検索結果から除外されるウェブサイトは数千にのぼるという。Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイト、NAVERまとめや2ちゃんねる系まとめサイト、ツイッター、インスタグラムをはじめとしたSNS 、さらにAmazonや楽天、価格.comといった通販サイトなどに及ぶ。通販サイトのページが表示されないため、商品名や型番でレビューを探しやすくなる。また、調べものをする際、まとめサイトが検索結果の上位を占めることがなくなって目的のサイトに行きやすくなり、ネットユーザーの「調べる手間」を省いてくれるという。
ネット検索に大変化?
ノイズレスサーチは、「パソ活」さんのサイトに行けば、誰でも使える。
試しに、「バングラデシュ 日本人」で検索してみた。通常のグーグル検索では、一番上にNAVERまとめの記事「許せない...日本人を襲った『バングラテロ』の悲劇」が表示されるものの、ノイズレスサーチを利用した場合、AFP通信やNHK、ハフィントンポスト日本版などニュースサイトの記事が表示された。
ノイズレスサーチは、2016年7月6日にツイッターで紹介されたことからネットで急速に注目を集めることになり、ツイッター上では、
「これを待ち望んでいた」
「これ便利」
といった声が相次いだ。
ネット検索の「不自由さ」に悩まされていたネットユーザーが多かったようで、ライターや編集者といった調べもののプロからの評価も高い。
一方で、「ノイズ」とされたサイトには大きな影響が出る可能性がある。ノイズレスサーチはネット検索に「革命」を起こすのだろうか。