肝臓にダメージを与えず酒を楽しむには
そもそも肝臓は、体内に吸収された有害な物質を分解し、無害なものへ作りかえる働きをしている。
岩尾の場合、日々大量のアルコールを摂取することで、肝臓が処理できる能力を超えるほど多くの有害物質が運ばれている。それがどんどん肝臓にたまり、障害が起きてしまったのだ。
肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、機能がおよそ8割低下するまで自覚症状が起きにくく、気付いた時には手遅れになっていることも多い。アルコール性肝障害を放置すると肝硬変に、さらに進行すると肝臓がんになる可能性もある。
これまでの研究では、日本酒換算で3合、ビールでは中ビン3本を毎日飲んでいると、5年ほどで脂肪肝に。日本酒を3~5合、あるいはビール中ビンを3~5本を20年間毎日飲むと、肝硬変になるリスクも上がると言われている(女性はこの半分量)。
岩尾は、酒量を減らして休肝日を作り、血液検査の数値を経過観察するよう勧められた。
そしがや大蔵クリニック・中山久徳院長「私もお酒が好きで、岩尾さんほどではないがγ-GTPが高かったことがあり、休肝日を作った。2日連続の休肝日を作って数週間続けたらすぐにγ-GTPが正常範囲に下がった。『この程度の休肝日を作ればそれほど肝臓にダメージを与えずお酒を楽しめる』とわかるので、休肝日を作ることから始めてみるといい」
岩尾「つくしのために長生きしないといけない。ビールがなくなってもつくしさえ残れば...」