ジャージ姿で山口・元労相が「出馬」会見 都知事選めぐる混沌、混迷、混乱...

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   東京都知事選(2016年7月14日告示、31日投開票)が混戦模様だ。自民党はまだ候補者を一本化できずに「保守分裂」のリスクが残っている上に、民進党の候補者選びも難航中だ。

   そんな中で突然出馬表明したのが、山口敏夫・元労相(75)だ。山口氏は、まさかの「黒いジャージ姿」で会見場に姿を見せ、報道陣を驚かせた。

  • 「黒いジャージー」姿で出馬会見に臨んだ山口敏夫氏(2016年7月5日撮影)
    「黒いジャージー」姿で出馬会見に臨んだ山口敏夫氏(2016年7月5日撮影)
  • 「黒いジャージー」姿で出馬会見に臨んだ山口敏夫氏(2016年7月5日撮影)

「政治家OBとして憤怒の気持ちが非常に高まっていた」

   山口氏は2016年7月5日、都庁で開いた会見で出馬の理由について、

「与党である自民公明、野党大党である民進党それぞれの候補者選びのプロセスは、主権者である都民を愚弄しているとしか思えない。政治家OBとして憤怒の気持ちが非常に高まっていた」

などと説明。会見の数時間前には、労働大臣として初入閣した際の首相だった中曽根康弘氏に面会して激励の言葉を受けたという。山口氏は「幸先のいいスタートを切れた」として「30%の得票を確保してみせたい」として意気込んでいた。山口氏は「政治とカネ」をめぐる問題で1995年に起訴され、懲役3年6か月の実刑判決を受けた過去がある。舛添要一前知事が政治資金をめぐる問題で辞任した直後の出馬で、どの程度支持が広がるかは未知数だ。

   本来なら大量得票が期待できるはずの自民党や民進党の動きは鈍いままだ。自民党は、ついに結論を参院選後に先送りすることになった。自民党都議団が増田寛也・元総務相(64)の擁立を目指す一方、自民党の小池百合子・元防衛相(63)は、党の推薦が得られなかったとしても出馬を取りやめる可能性は低そうだ。小池氏は7月5日午後に党都連会長の石原伸晃・経済再生相と会談し、推薦願いを提出。石原氏は、自民党から東京選挙区に擁立している2人の候補者を当選させることが「最優先課題」だとして、

「当面はそれ(参院選)に集中しようということで合意がなされているので、その後になると思う」

として、推薦問題の結論は7月10日以降に先送りされた。

   民進党都連は7月5日の会合で長島昭久・元防衛副大臣(54)を軸に選考を進める方針を確認したが、まだ最終的な結論は出ていない。

細川・小泉氏は「関わるつもりはない」

   14年の都知事選に反原発を掲げて出馬し、落選した細川護熙元首相(78)と細川氏を支持した小泉純一郎元首相(74)は16年7月5日、記者会見し、今回の都知事選には「関わるつもりはない」と表明。小泉氏は首相在任中に小池氏を環境相に起用し、細川氏は旧日本新党で小池氏と行動をともにしたという「縁」がある。2人とも小池氏への支援は否定しながらも、「度胸がある」(小泉氏)などと評価していた。

   都知事選には、これまでに実業家のマック赤坂氏(67)、元大阪市北区長の中川暢三氏(60)、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の前会長、桜井誠氏(44)、洋画家の河野充喜(みつよし)氏(76)が都知事選出馬の意向を表明している。

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