UAE(アラブ首長国連邦)の砂漠で、夫と約200匹の動物と暮らす美奈子アルケトビさんのツイッターをアカウント休止に追い込んだとして、ツイッター社に対し激しい抗議の声がネットで上がった。
それは砂漠で猫を「砂風呂」に入れて遊ぶ写真と動画をツイッターにアップしたところ、ツイッター社から「不適な内容を含む可能性がある」「調査した結果の判断」と指摘された。以降、美奈子さんのツイッターを開く度に警告表示が出続けることになった。「動物虐待」ということなのだろうが、こうした「遊び」は度々行われていて、映像を見る限り猫もかなり気持ちよさそうだ、と受け止めた人が多かったようで、ネット上では「調査したなら分かるだろ!」といった批判の声が挙がった。
猫が生き埋めにされていると通報された動画
美奈子さんは25歳の頃にアメリカに語学留学したときに、UAE人の夫と学校で知り合い国際結婚をした。UAEでは夫が砂漠に作った家に住み、本人は動物を飼う気は無かったが、夫や友人が連れて来たり、迷い込んできたりしたため、ガゼルやラクダ、ハト、ウサギ、ウマ、ネコ、イヌなど200匹に増えていった。砂漠に柵で東京ドーム約1個分の囲いをつくり、その中で飼育したり、遊ばせているという。
その様子を写真と動画でツイッターにアップしたところ「癒される」「感動する」と話題になり大人気に。特に猫の写真や動画への注目が高かった。こうしたことから、14年10月に幻冬舎から美奈子さんが撮影した動物たちの写真集「砂漠のわが家」が出版される事になる。
そんな美奈子さんは11年3月から「はなもも」の名前でツイッターを始めているが、ツイッター社から「不適切画像の可能性がある」という警告を2016年6月29日に出されてしまった。以降は、美奈子さんのツイッターを開く度に警告表示が出続けることになってしまった。
ツイッター社が一番問題視したのは前日にアップした「新種の砂漠のヘビ」という動画で、動画ではまず、細長い毛のようなものが砂漠の砂の中から出ている様子が登場した。その細長い毛のようなものはウネウネと動いていて、カメラの視点が移動すると、それは猫のしっぽであり、気持ちよさそうに横たわっている猫の顏が最後に登場するというドッキリ映像のようなものだった。猫のお尻から首に掛けては砂が盛ってあるため、最後まで見なければ猫が生き埋めにされていると勘違いする人もいるかもしれないが、美奈子さんのツイッターを知っている人からすれば、カラクリは初めから分かっていた。