東急東横線の渋谷駅のホームで「冒険気分が味わえる」と話題だ。駅の発車メロディーの一部が、2016年7月5日の始発からロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」(ドラクエ)の「序曲」に期間限定で切り替わったからだ。
あまりにも有名な音楽が突然流れてきたことに驚く利用客も多かったようで、ツイッター上では「テンション上がる」「ビックリした」といった声が次々に書き込まれていた。
発車メロディーが「序曲」に
「ドラクエ」は第1作が1986年に発売され、2016年で30周年を迎える。記念行事として7月24日から9月11日まで渋谷ヒカリエに「ドラゴンクエストミュージアム」が開設されることにちなんで、発車メロディーも切り替わることになった。
「序曲」は、ドラクエを始めると真っ先に流れてくる「ドラクエの顔」とも言える音楽で、横浜方面に向かう電車が出発する3~5番ホームで流れる。発車メロディーに使用されているのは、ファンファーレが終わった後の約7秒間。
比較的音量は大きく、驚いて思わず上を見上げたり、スマートフォンを手に電車を撮影しながら録音したりする乗客の姿も見られた。
渋谷駅は、その複雑な構造からドラクエなどの迷宮を指す「ダンジョン」と呼ばれることも多い。東急グループの公式ツイッターアカウントも、6月30日に「渋谷駅がダンジョンのように感じられるかも!?」とアピールするほどだ。実際に音楽が切り替わって
「やはり渋谷の地下はダンジョン」
などと「ダンジョン」ぶりを改めて実感する利用者もいた。「序曲」が流れるのは9月12日の終電まで。
5月には「レベルアップ音」も話題に
ドラクエの「音」による演出は、何かと話題になりやすい。例えばローソンが16年5月に数量限定で売り出した「からあげクン ドラゴンクエスト ホイミ味」は、レジで会計すると「レベルアップ音」と呼ばれるファンファーレが鳴り響く仕組みになっていた。
店内で予期しないタイミングで「レベルが上がる」演出には、
「店員さんにめっちゃ笑われた」
「他の客が全員こっちを向いた」
といった困惑気味の書き込みも相次いでいた。