TBSは2016年7月5日、「珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー」(6月19日放送回)で「行き過ぎた演出」を行ったとして公式サイトで謝罪した。
各分野のプロが変わったルールの種目で対決してゲストが1位を予想するという番組で、該当放送回の「双子見極めダービー」には顔相鑑定士の池袋絵意知(えいち)さんがゲストで出演した。だが池袋さんは6月22日のブログで、自身の出演場面を「CGで消されて私は参加していないことに」されたと明かしていた。
「演出の一環のつもりでしたが」
池袋さんのブログによると、自身は「双子見極めダービー」の4回戦まで出場したが、3回戦で脱落したと紹介された。脱落のルールは説明されていなかったが、4回戦の姿をCG処理で消されて3回戦として放送されたので、視聴者は3回戦が最終戦だったかのように受け取ってしまった。「脱落してねーから!」「これは編集ではなくねつ造です」と非難し、法的措置も辞さないと指摘していた。
7月1日付ブログでは、6月27日にTBSから謝罪されたと明かした。「今回の件は私だけの問題ではなく、深い深い闇が背景にあります」と言い、TBSと話し合いを続けていると語っている。
7月5日、TBSの公式サイトに謝罪文が掲載された。
「6月19日放送の『双子見極めダービー』の中で、出演者の方からご指摘頂いた収録の順番や、ルール変更の経緯は、演出の一環のつもりでしたが、事前に説明や了解を得ることなく画像を加工し、行き過ぎた編集がありました」「池袋絵意知氏、および視聴者の皆さまに深くお詫びいたします」
同文を投稿した番組の公式ツイッターには、「お詫びを出すの遅すぎないか?」「なぜこんな演出をすることになったのか経緯を」という声が寄せられている。
あのお笑い芸人もラジオで批判
この問題に対し、お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんは6月30日放送の「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」(ニッポン放送系)で、「こんな...怒りはりますよ、それは、だって」と言及している。
池袋さんは7月3日付ブログで、「当たり前のことを言ってくれています」とこの発言を取り上げ、「未だに自分を神だと勘違いしている時代遅れのテレビ制作者。岡村さんが言ってるように、バラエティ番組の構成上、順番の入れ替えもあるけども、それは流れ的に面白くするため」と批判していた。
ブログに書かれたのはTBSから謝罪された後だったため、
「TBSは『行き過ぎた演出』と釈明していますが、これは演出ではありません。バラエティ番組なのに全く笑いにつながっていません。面白くする(視聴者に楽しんでいただく)ためのものではなく、視聴率稼ぎのためだけに行った捏造(行き過ぎた編集)なのです」
と語っていた。