バングラ・テロ、安倍首相の陣頭指揮じゃダメなの? 野党批判が示す菅官房長官の「大物度」

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国民の生命・安全よりも選挙を優先?

   野党側は、政府のこういった説明に反発している。

   民進党の岡田克也代表が7月3日朝に出したテロ事件に関する談話では、約800字ある本文のうち、400字以上を政府対応の批判にあてた。談話では、菅氏の行動を

「菅官房長官は、事件に日本人が巻き込まれている可能性が高いことを自ら記者会見で公表しながら、その後、地方に選挙応援に出掛けた。途中、治安部隊が飲食店に強行突入し、多数の死傷者が発生しても引き返すことなく、公務である国家安全保障会議も欠席した。予定された街頭演説を終え、官邸に戻ったのは、すべてが終わった後である」

などと非難。その上で、

「現実に事態が発生し、日本人が危機的な状況にあることを承知した上での選挙応援」
「国民の生命・安全よりも選挙を優先したと言われても仕方がない行動」

と危機管理上の問題を指摘した。ただし、声明の中では、安倍首相が官邸で陣頭指揮したことには触れていない。共産党の志位和夫委員長は、記者団に対して

「危機管理の責任者が官邸を離れたのは非常に重大な問題」

などと話し、安倍首相が対応するだけでは不十分だとの見方を示した。

   一方、両野党党首とも、この日は参院選での応援演説をしているが、そのことには言及がない。

   こうした平行線をたどる批判の応酬について、岡田氏の発言を伝えるニュースのコメント欄には

「オリンピックもあるし与野党問わずテロ対策にしっかり取り組んだら良いと思います」
「論戦はどうでも良いので、しっかり対策してほしいです」

といった声が相次いでおり、野党側の批判は必ずしも国民の共感を得ていないようだ。

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