男子ゴルフの松山英樹選手は米国時間2016年7月3日、ジカ熱や治安への不安を理由に、8月のリオデジャネイロ五輪への出場を辞退すると発表した。世界選手権シリーズ、ブリヂストン招待が行われた米オハイオ州アクロンの会場で表明した。
松山選手はリオ五輪出場について聞かれ「出ません」と明言。ジカ熱は、ジカウイルスをもつ蚊を媒介にして感染する。松山選手は虫刺されに対して強いアレルギー反応が出るといい、過去に何度か、虫刺され部位が化膿して十分なプレーができなくなった経験があるという。こうした体質の問題から、リオ五輪でもベストコンディションを維持するのは難しいと判断し、「苦渋の決断」で辞退したという。
J-CASTヘルスケアが2016年6月6日に報じたとおり、松山選手は5月31日にもリオ五輪について、ジカ熱の情報がJOC(日本オリンピック委員会)から入ってこないため「そんな状態で行けと言われても不安はある」と口にしていた。
ゴルフ代表は、2016年7月11日付の世界ランキングをもとに男女2人ずつが選出される見込みで、日本男子勢最上位の松山選手は代表入りが確実視されていた。