「地震の規模など、様々な要素を総合的に見て判断」
しかし、過去には、政見放送中に地震が起きて、NHK総合テレビの放送が中断されたこともある。
2012年12月7日の三陸沖地震が起きたのは総選挙期間中で、ちょうど旧みんなの党の政見放送のときに緊急地震速報が流れた。最大震度5弱以上の予想で自動的に流れるようになっており、このときは5弱だった。関連ニュースもその後流された。これを受けて、総務省がみんなの党と旧日本維新の会のやり直しを決め、14日に改めて放送された。
NHKの広報局では16年7月1日、「大きな地震の情報など人命にかかわる緊急かつ重要なニュースは、放送の途中でも中断して伝えることは公共放送として当然の責務だと考えています」とJ-CASTニュースの取材に答えた。
一方、地震速報が遅れ、1回しか流れなかったことについては、次のように説明した。
「テロップの伝え方や放送を中断して伝えるかについては、地震の規模など、様々な要素を総合的に見て判断しています。国民の生命と財産を守るという公共放送としての役割を踏まえながら、政見放送の重要性を十分に認識し対応しています」
なお、テロップを画面右側に縦長で表示するのは、画面上部に横長で表示すると、テロップが候補者らの頭の部分にかかってしまうことなどからだという。