台風で海水が電柱にかかって停電になるケースも
「がいし」をめぐる問題は、過去にもしばしば起きている。03年2月には、兵庫県北淡町(現・淡路市)で、約900世帯が約2時間にわたって停電。電柱のがいしに海風の塩分がついたことが原因でみられている。
1998年9月に東日本を襲った台風5号では、海水が電柱に「しぶき」になってかかり、雨が降らないまま水分が蒸発。台風通過後に電柱から火花が出たり、合成樹脂のカバーが燃えたりするトラブルが相次ぎ、千葉県勝浦市では約400戸が5時間も停電した。
1991年の9月に中国地方を襲った台風19号では、同様の理由で約20万戸が数日間にわたって停電している。