東京都では、より厳しい免許制を取るが...
大阪府のフグ取扱登録者資格を得るには、計6時間の学科と実技を教える講習会に参加すればよい。実務経験や調理師免許もいらないことになっている。これに対し、東京都では、資格より厳しいフグ調理師の免許制を取っている。実務経験2年以上で、調理師免許があることが条件で、学科と実技の試験もパスしなければならない。
大阪で資格者が約10万人いるのに対し、東京では免許取得者は約2万人だ。
今回の問題にどこまで関係しているかは分からないが、ネット上では、「東京とかに比べると大阪の資格基準がゆるい」などと驚く声が出ている。
大阪府の食の安全推進課では、講習会受講という資格基準に留めていることについて、次のように説明する。
「フグ料理の文化は、歴史的には大阪の方が古く、消費量が多くてもこれまでに大きな事故がなく来ています。今のところは、敢えて資格取得を難しくする必要性は感じていません」
なお、大阪市では6月29日に天神橋店を立ち入り調査し、翌30日になって、マフグの処理場を設置せず、市の許可なく販売した大阪府フグ条例違反だとして、この日から2日間の営業停止とする行政処分を行った。