「テレビ向き」ケンブリッジ飛鳥 「100M」の主役、桐生から奪取か

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先に9秒台に突入するのは、どちらだ

   スタート直後に右足がケイレンを起こしたという。雨中のレースだったことが影響しているのかも知れないが、大一番のときにそれを敗因にしては第一人者の名が廃る。それが「情けない」の言葉になったのかもしれない。

   当然の声が上がった。

「桐生からケンブリッジへ。主役交代だ」

   ケンブリッジの体はたくましい。外国で練習したとき「小さい」と指摘されたことで体力作りに励んだ。鍛え上げた上半身が速度を増すことにつながるという。

   桐生は高校時代に10秒01を記録し、9秒台の期待がかかった。しかし、まだ夢はそのままだ。

「ケンブリッジの方が先に9秒台に突入するのではないか」

   陸上記者はそう見ている。つまり、伸びしろは桐生よりケンブリッジの方がある、という見立てである。

   テレビもケンブリッジをメーンとして追いかけるだろう。なにしろ見栄えがいい。走る姿は迫力があるし、マスクも端正。いわゆる「テレビ向き」なのだ。桐生のリベンジが見ものになる。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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