「選ぶ選ばないは都民なんだけどね」
新聞各紙によると、自民党東京都連では、小池百合子氏の会見を受けて急きょ話し合いを持ち、ある幹部は、「まったく聞いていない。びっくりしている」とぶ然とした表情で語った。さらに、「応援することは150%ない」と言い切った幹部もいたという。
都連所属の萩生田光一・官房副長官も、6月29日の会見で、都知事選の対応を都連執行部に一任することになったのに、小池氏は執行部に相談なく出馬表明したとして「違和感を覚える」と語った。
しかし、最有力候補の櫻井俊氏は、この日のマスコミ取材にも「出馬はしません」と明言している。都知事の器ではなく、家族に迷惑をかけたくないというのが理由で、息子でアイドルグループ「嵐」メンバーの櫻井翔さん(34)への影響を考えてとも言われている。
ネット上では、小池氏の出馬表明に対し、「スタンドプレーだ」と疑問も出ているが、都連などへの風当たりの方が強い。「『話を通してない』とはなんという上から目線」「都議会のいいなりになるやつより、まし」「選ぶ選ばないは都民なんだけどね」などと書き込まれている。
もっとも、自民党も推す別の有力候補が出馬して分裂選挙などになる可能性は残っており、情勢は不透明だ。
なお、この日は、「在日特権を許さない市民の会」元会長の桜井誠氏(44)が都庁で会見し、無所属で都知事選に出馬することを表明している。