「参院選18歳選挙」で注目のYouTuber 35万人会員の「KAZUYA」って誰?

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   選挙権年齢が18歳に下がったものの、その若者達は新聞を読まないばかりかテレビもほとんど見ない。言論人の名前も殆ど知らない――ではどうやって日本の政治を知っているかと言うと、あるYouTuberがアップした動画からなのだ、という対談記事が注目を集めている。

   そのYouTuberとは誰なのかというと「KAZUYA」こと京本和也さん(28)。毎日21時にユーチューブとニコニコ動画の「KAZUYA Channel」に2~3分の時事ネタをアップしている。登録者はユーチューブだけで35万人。1本あたり20万閲覧を超える動画もある。

  • 毎日午後9時に動画をアップ(写真はユーチューブ「KAZUYA Channel」のスクリーンショット)
    毎日午後9時に動画をアップ(写真はユーチューブ「KAZUYA Channel」のスクリーンショット)
  • 毎日午後9時に動画をアップ(写真はユーチューブ「KAZUYA Channel」のスクリーンショット)

説明と自分の意見を、ネットスラングやギャグを交えながら伝える

   ポータルサイト「エキサイト」では現在、ライター・編集者の飯田一史さんとSF・文芸評論家の藤田直哉さんの、YouTuberの人気を分析するシリーズが掲載されている。2016年6月27日にアップしたのは、「TVも新聞も見ない若者はYouTuber『KAZUYA』で政治を知る!」というタイトルの対談だった。

   その中で飯田さんは、『はじめて投票するあなたへ、どうしても伝えておきたいことがあります。』という本の巻末に収録されている「新しく選挙権を得た18歳・19歳座談会」の構成を担当し、3人の若者に来てもらったエピソードを紹介。若者の構成は与党と野党の区別もあやしいくらいのノンポリ、「民青(左翼)」(本文ママ)、「KAZUYA CHANNEL」をかなり観ているという人物で、本に起稿してくれた田原総一朗、遠藤ミチロウ、香山リカといった20人以上もの錚々たる言論人の中で誰を知っているか、と質問したところ、3人とも茂木健一郎といとうせいこうをかろうじて知っている程度で「あとは誰も知らない」。しかし、KAZUYAさんだけは全員知っていた、という。さらに、いちファンとしての視聴ではなく、KAZUYAさんの考えと自分は合わない所がある、だったり、動画のコメント欄には賛否両論が書き込まれているため「勉強になる」という答えが返ってきたそうだ。

   KAZUYAさんは1988年3月2日生まれで北海道帯広市在住。友人の結婚式用の動画を制作したことがきっかけで自ら制作した動画に出演しネット上にアップするようになった。ユーチューブにチャンネルを開設したのは12年3月22日から。はじめは自分の興味のある幅広い時事ネタを出していたが、政治ネタがウケる事に気付き、国内の政治や中国、韓国関連の動画をメインにしたことで爆発的にファンを増やした。

   動画のスタイルとしては自分の上半身を映し、出来事の説明と自分の意見を、ネットスラングやギャグを交えながら、プロのアナウンサーさながらの流暢な語り口で進めていく。他のYouTuberのように派手なアクションは一切ない。

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