「脊髄反射で書き散らすのが問題」
尾木さんは日頃、時事ネタ――特に教育に絡む問題についてはブログ等で積極的に意見を発信している。テレビで見せる温和な笑顔や物腰柔らかい口調からは想像もつかない厳しい見方を示すことも少なくない。
だが行き過ぎた発言も目立ち、インターネット上で「炎上」することも、ままある。つい最近では、北海道の「男児置き去り」騒動をめぐり男児の両親を批判したことが大きな波紋を広げ、その後ブログで謝罪した。
2015年にも、2020年の東京五輪エンブレムのデザイナーに200億円の賞金が入るという誤った情報をもとに疑問を呈したり、すでにNHK経営委員会を退任している作家の百田尚樹さんについて「自ら辞任すべき」と訴えたり――と、事前確認を怠った故の「お門違い」な批判を展開して謝罪を余儀なくされたケースがあった。
「素直に謝罪することが大切」というのは、まさにその通りだが、尾木さんに至ってはこうした経緯があるため、多くの読者には、むしろ自己弁護と受け止められてしまったようだ。
ネット上には、
「だからって、最終的には謝ればいいと、変に割りきってないか?」
「なぜ発信する前に検証をしない?そんなに喋りたがりなのか?」
「影響力のある人は、謝るだけでは済まなくなることもある」
「あなたが言えることではない」
「脊髄反射的に書き散らしてるのが問題なんであって、謝れば良いと言うことじゃ無いんだけどなぁ」
という声が相次ぎ寄せられている。
なお、尾木さんと対面した先述の佐藤さんは番組中でこうコメントしていた。
「言った方は『ごめんなさい』で済むかと思ってるかもしれないけど、言われた方は『ごめんなさい』で済むと思ったら大間違いですよ!」