吉野家「メニューを一緒にする可能性はない」
関心を反映して、せたが屋のホームページにはアクセスが殺到した模様で、6月28日昼ごろにはサーバーがダウンしたと一時表示されるまでになった。
ネット上で話題になっているように、吉野家もメニューを変えるなど戦略の見直しを考えているのだろうか。
吉野家ホールディングスにJ-CASTニュースが取材すると、広報担当者は、メニューに手を付けることには否定的だった。
「牛丼とラーメンを一緒にすることが一番イメージしやすいのかもしれませんが、その可能性はないと思います。人材活用や素材調達、出店場所などについて、リソースをお互いに利用し合うことが資本提携の目的です」
これまでに買収した「はなまるうどん」「京樽」も、メニューを一緒にしておらず、それと同様だという。むしろ、ラーメン事業を拡大することに主眼を置いており、ブームが続いている海外での展開も選択肢の1つだとしている。
また、一度ラーメン事業から撤退していることについては、「前回とは、事業の実態が違います」と説明する。「せたが屋の前島社長は、屋号も店舗によって変えるなどこだわりのラーメン作りをしているところに共感しており、提携すれば事業を発展できると考えました」と言っている。