「みどり」票は「みどりの風」と「石井みどり」に
過去の事例では、13年の参院選では比例代表で「みどり」と書かれた票は、政党の「みどりの風」(略称・みどり)と、自民党から比例に立候補していた石井みどり氏に案分されたという事例がある。
複数の政党が同じ略称を届け出たとして問題になったこともある。10年7月の参院選では、「たちあがれ日本」と「新党日本」の2党が「日本」を略称として届け出たが、新党日本が候補者擁立を見送ったため、混乱は起きなかった。
15年8月には、「維新の党」とたもとを分かった「おおさか維新の会」が、次期衆院選比例代表の略称を「維新」と届け出た。「維新の党」の略称も「維新」で、「維新」と書かれた票は両党で案分される可能性が高くなっていたが、「維新の党」は16年3月に民進党に合流した。16年の参院選で略称として「維新」を届け出ているのは「おおさか維新の会」のみで、「維新」票は「おおさか維新」の票としてカウントされる。