子どもに主導権渡さないのも重要
すぐさまほめる、を繰り返していると、わざとらしくなってしまうのではないかと心配だが...。
小児科医・平岩幹男先生「子どもたちができないことをできるようにする、それを増やすことが目的なので、ほめることは積極的に使うべき。大人はおだてられているんじゃないかと疑ってしまうかもしれないが、幼児の場合は、明らかに下心があればもちろんわかるが、そうでなく、早くほめたら次の行動に移ることもできる。失敗させないこともすごく重要。できたらほめる。できなかったら手助けしてほめる。これに尽きると思います」
15年5月25日放送の「あさイチ」で、自身もADDだと告白した栗原類も、このトレーニング方法に賛同する。
栗原「子どもに主導権を渡さないのは重要だと思う。僕も不得意なことを親に頼まれた時は『はーい』と言っていたけど、中学校で反抗期に入った時は『はーい』とは言いつつも全くやらないということがすごく多かった。早い段階で親がちゃんと主導権を握っているのはすごく重要になると思います」
栗原は母子家庭で育ったが、祖母の家に預けられ、その間に母親が自分のやりたいことをやって仕事、家事、育児のモチベーションを保っていた。
栗原「母親がよく言っていたのは、『人生は徒競走じゃなくて長いマラソンなんだから、スタートダッシュでいきなり息切れしてリタイアするよりは、長く続けることが重要』と」
平岩先生「最大のポイントは、療育をしなければいけないという先入観にかられて辛くなることではなくて、とにかく日々楽しくやる。楽しくなくても楽しそうにしなければ子どもはついてこないと意識してください。子どもの笑顔を引き出せれば、1日5分でも30分でも続けていける」