居酒屋チェーン「ワタミ」の創業者で参院議員の渡邉美樹氏(56)が、次の東京都知事には「『無報酬で知事をする』という完全公僕宣言」が求められると提言した。
都民は「公僕の決意」を都知事に求めている――。こんな持論を展開した渡邉氏の投稿に対し、ネット上では「別に誰も求めてない」「これ以上日本をブラックに染めるな」との手厳しい意見も相次いでいる。
渡邉氏自身は無報酬の決断「簡単に口にできます」
渡邉氏は2016年6月23日、「都知事選への提言」と題した文章をフェイスブックに投稿。猪瀬直樹氏に舛添要一氏と、「政治とカネ」をめぐる問題での辞任が続く都知事に対し、独自の視点で「提言」を行った。
渡邉氏は「次の都知事の有力候補者の名前が出てきません」とした上で、今回の都知事選では、政策の前に過去の金銭の使途などに注目が集まると指摘。その上で、
「『無報酬で知事をする』という完全公僕宣言のようなものをしないと、幕引きが図られないと感じます」
「たとえばせめて、『課長級』の報酬で都政に身を捧げますという公僕の決意ぐらいは 次の知事に都民が求めている」
などとして、多額の費用がかかる都知事選を繰り返さないためには、こうした「政治決断」が必要だと展開した。
さらに、上場企業を経営していた渡邉氏ならば、無報酬という判断を「簡単に口にできます」と意味深な一言も。実際、自身が出馬・落選した11年の都知事選を引き合いに、支持者からの質問には「今なら政策に『無報酬知事』を付け加える」と答えている、とも明かしていた。